感謝を歌にかえて…宮田あやこ 東京で歌う
2013年5月26日。東京は札幌に比べ多少湿気はあるものの、さわやかな風が吹きあやこと僕を迎えてくれた。東京へ足を運ぶのは33年ぶりだ。33年前、1980年といえばジョン・レノンの射殺事件があった年だ。その数日前僕は東京にいた。その年の7月にデビューしたあやこをサポートしてくださる女性に会うための上京だった。あやこをマネージメントするにあたり、夫にも会っておきたいといった用件だった。その直後あやこは...
View Article北の夏が始まった
昨日7月8日(月)の札幌の気温は33.1℃あったそうだ。この時期の気温としては百数十年ぶりの気温らしい。この数日で突然夏がやってきた印象だ。7月8日といえば僕が37年前ケーシー・ジョーンズというカフェ&バーを始めた日でもある。あの夏も結構暑かった記憶があるが、あの頃夏と言えばまず海だった。店のお客さんたちと繰り出した。海へ行く車で聴くバック・グラウンド音楽も重要だった。みな競い合って夏の音楽テープを...
View Article35年の時を超え オレンジ・カウンティ・ブラザーズ「クルージン(CRUISIN)」復刻
藤圭子さんが自死をされた。同じ北海道で育ち、ほぼ同い年(デビューの時は僕より一つ年下だったはずなのに亡くなった時は一つ年上になっていた。僕の記憶違いか。)。歌に感動した覚えはないし、五木寛之の「怨歌」論も文士の独善さを感じるだけだったが、小動物のようなどこか頼りなげな彼女には親近感を抱いていた。彼女が亡くなるわずか前DJの草分け的存在である高崎一郎さんが逝去された。彼がパーソナリティをやっていた「オ...
View Articleリンダ・ロンシュタット自伝「SIMPLE DREAMS」を読む
アメリカ歌手リンダ・ロンシュタットの自伝「SIMPLE DREAMS (A Musical Memoir)」がこの9月17日にアメリカ/カナダで出版された。海外音楽書籍日本出版事情に詳しい友人に聞いてみたところ、日本発売は難しいだろうとのこと。同じ日にグレアム・ナッシュの自伝「WILD...
View Article宮田あやこ 共和町クリスマスコンサート
年の瀬の12月15日(日)岩内郡共和町音楽鑑賞の会の皆さんに招かれ共和町生涯学習センター大ホールで宮田あやこは歌った。共和町はらいでんスイカ、メロン、アスパラなど農作物の産地として知られている人口6000人ほどの町だ。夏訪れるときっと緑鮮やかな空高い北海道の大地を感じられる場所なのだろうけれど、さすがに冬は白い世界の中皆さんひっそりと暮らしている印象だ。おまけに当日は冬の嵐の予報。風速25~30メー...
View Article引き継がれるもの
佐村河内守氏のゴーストライター問題が世間をにぎわせている。いくつかの問題点が混在し話を複雑にしているが、真の作者は誰か?という一点に関していえば、ゴーストライター氏の発言を100%信じるとすると、作品は佐村河内氏とゴーストライター氏の共作ということになるのではないか。プロデューサーと作曲家との関係と言ったほうがより適切と思われるが、そのラインの曖昧さはあらゆる表現にみられるものである。最初から共作と...
View ArticleRolling Stone誌で恒例のベスト100 2014発表
米国Rolling Stone誌が好評のベスト100シリーズ2014を発表しました。今回はカヴァー・ソングベスト100とビートルズ・カヴァーベスト100。 You Tubeを活用し、世界中の音楽ライターからの集計によっています。日本からはピーター・バカラン氏や天辰正和氏、福田一郎氏などが参加しているようです。ざっと眺めてみるとカヴァー・ソングベスト100前記がカヴァー 後記がオリジナル。1Mr....
View Article田中将大、ダルビッシュ、大谷翔平、そして 小野伸二
4年に一度のサッカー・ワールドカップがまもなく開かれる。僕自身以前ほどの興味は薄れたが、NHKをはじめにメディアのサッカー特需狙いの報道大攻勢で、否応がなく短期間でいっぱしのサッカー通を気取ることとなる。これでもし日本代表が無残に負けようものなら、メディアは手のひらを返したように退き、熱もスーッと冷めていくのだろうけど、それも毎度のこと。ここは素直に日本代表に期待し4年に一度のお祭りを楽しもうと思う...
View ArticleA Tribute To Linda Ronstadt~ 「リンダ・ロンシュタットに捧ぐ」 宮田あやこコンサート2014
今年も7月21日を迎えた。この日には、特別な感慨がある。宮田あやこのデビューアルバム「Lady Mockin’...
View Article去りゆく2014年 あなたたちを忘れない
今年(2014年)も師走を迎えた。様々な出来事があった一年だったけれど、11月には高倉健氏の逝去があった。TVで追悼番組が放送されたがNHKのドキュメント(再放送)が興味深かった。3・11以来毎日聴き続けている曲があってそれは山下達郎の「希望という名の光」だそうだ。また本番前には控え室でリラックスするため必ず好きな音楽を聴くそうで、収録された日はニーナ・シモンの「ミスター・ボージャングル」が流れてい...
View Articleダイアナ・クラール「WALLFLOWER」よみがえる珠玉の名曲たち
英国人歌手ジョー・コッカーが亡くなった。世に彼の存在を知らしめたのは「ウッドストック・ミュージック・フェスティバル(1969)」への出演だった。ビートルズののどかな曲が真っ黒のブルースに変貌する「With A Little Help From My Friends」の熱唱は忘れられない。その頃まだ10代だった僕には十分すぎる衝撃だった。その後映画にもなったレオン・ラッセルなどとの「Mad...
View Articleザ・ヴェンチャーズ初見参 ありがとうドン
結成40年センチメンタル・シティ・ロマンスのキーボード奏者として、また売れっ子プレイヤーとして様々なレコーディング、ライブに引っ張りだこの細井豊さんがガーシュウィンを訪ねてくれた。女優の岸恵子さんの自作小説の朗読会の背景音楽を、ピアノ、アコーディオン、ハーモニカなどで独奏する仕事のための札幌入りだった。細井さんの計いであやこは朗読会を鑑賞し、終了後は楽屋で岸恵子さんご本人に紹介していただけた。意外に...
View ArticleWHEN IM SIXTY-FOUR 今からずっと先のおはなし
僕の住む札幌は11月の降雪としては62年ぶりという大雪に見舞われ、あっという間に冬が始まった。大慌てで冬タイヤへ履き替えにガソリン・スタンドへ向かったが、スタンドは意外に静かだった。雪国に住む人は、「備えあれば憂いなし」が徹底されている。「今年の冬は遅いね」などと脳天気に構えていたのは僕だけなのかもしれない。大通公園二丁目のミュンヘン市が始まった。幻想的な冬を演出する素敵な空間。これから迎える過酷な...
View ArticleADIOS グレン・フライ逝く
昭和30年代風に言うと、我が家にテレビが来た。50インチあるというのに配達員一人が台車で軽々と運んでくる。脚の取り付け、設定は自分でやる。モニターだけのあっさりしたもので、さほど大きさを感じない。装飾品でもあった昔がちょっぴり懐かしい。最近のテレビはインターネットもやれ、NETFLIXという動画サービスもついている。一ヶ月間は無料ということなので、様々なテレビドラマ、ドキュメンタリー、映画を観たが、...
View Article宮田あやこ LIVE in TOKYO 2016のお知らせ
全国各地で桜が開花し、ようやく北海道にも桜前線が上陸したようだ。札幌は4月28日が開花予想、GW中に満開になる予定とのこと。そんな希望にあふれたシーズンのはずなのに熊本/大分県を中心とする九州地方で大きな地震災害が起きた。いつ地震がやむのか、地震学者がお手上げの今回の地震、被災された方たちが一日も早く日常の生活に戻られますように。心よりお祈りいたします。宮田あやこ東京ライブが5月29日(日)5月30...
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